【日本ミドル級タイトルマッチ 10回戦】
淵上 誠(日本ミドル級チャンピオン/東洋太平洋ミドル級1位/20戦14勝5KO6敗/八王子中屋)
vs
氏家福太郎(挑戦者 日本同級1位/東洋太平洋ミドル級4位/24戦16勝11KO7敗1分/新日本木村)
結果…8RTKO勝ち
*携帯で写真が全部見られない方は八王子中屋BOXの記事でご覧下さい。
淵上誠VS氏家福太郎 初防衛戦を超えられたモチベーション
2月14日、後楽園ホールで行なわれた日本ミドル級タイトルマッチは、王者の淵上誠が挑戦者同級1位の氏家福太郎選手を3回に左ストレートで倒し、その後はペースを握ったままで8回に左フックを当てた所でレフェリーがストップ、TKO勝利で初防衛に成功しました。
約2年ぶりの再戦でもあった二人の対戦、両者はこの日までそれぞれ王者となる為、自分にとっての必要なものを探し続けていました。
淵上は2年前の4月に破れた2度目の日本タイトル挑戦から3勝2KOと力強く復帰、去年の10月に敵地大阪にて3度目の日本王座に挑戦しました。1回から王者の鈴木哲也選手を圧倒、2回にはこの挑戦まで磨きをかけ続けた左ストレートを叩き込みダウンを奪うと、その後も攻撃の手を緩める事なく攻め続け、6回にロープに相手を詰めた所で何十発ものパンチをまとめレフェリーのストップを呼び込み、念願の新王者となりました。
一方、氏家選手は淵上との日本王座最強挑戦者を決めるトーナメント『最強後楽園』の決勝で破れて以来、3連続KO勝利で復帰。そして去年、再び参加した『最強後楽園』の決勝にて、8戦全勝の大型ホープ胡朋宏選手との対戦で序盤に攻勢に出てきた新鋭をコントロールし、逆転でTKO勝利、大会技能賞も獲得しました。
そうして淵上は攻、氏家選手は知を携え、2年前とは比べ物にならないくらいの実力者となって、この日本王座をかけた舞台に登場したのです。
両者、気持ちのこもった中で始まったタイトルマッチ、淵上はサウスポースタイルからの右リードを巧みに使い分け、ボディに左のストレートを打っていくと、相手の氏家選手は右を突くように、振るうようにしてその距離をつぶそうと前に出てきます。
動き周り、パンチを散らす淵上に対して、単発的な攻撃、静かな動きを見せる氏家選手。そんな好対照ながら淵上の好調を思わせる軽快な姿と氏家選手のいつか何かを繰り出してきそうな姿は、タイトルマッチと呼ぶにふさわしく、そんな雰囲気の中で回は進んで行きました。
そして3回、淵上は右フックからの左ストレートを氏家選手に痛打させると、その後の追撃でダウンを奪います。この攻撃に氏家選手のダメージは明白、淵上はこの回で決めるべく、残りの時間で攻め立てました。しかしあともう一歩の所でこの回終了のゴング。
しかしこの奪ったダウンが、その後の試合展開を決定的にしたのかもしれません。その後は淵上の一方的なペースで進んで行きました。再三左のストレート、フックを見舞わせ、淵上は氏家選手に距離を詰めさせませんでした。あるいはそれ以外の仕掛けを行なおうとしていたかもしれない氏家選手に対し、淵上は左以上にその右リードでそれをはばみました。
そうして迎えた8回、淵上が左ストレート、右フックを氏家選手の顔面に痛打した所でレフェリーが間に入り試合は終了。淵上誠が最高の形で初防衛戦を勝利で飾りました。
今回の初防衛戦に向けて淵上は本当によく練習をこなしていました。
挑戦者として再挑戦、リベンジというものの意味、それに対する思いの強さは淵上自身が誰よりも理解していたのではないでしょうか、彼自身がそうであったからです。
時に、タイトルを獲得するよりも難しいと言われる初防衛戦、そうなる可能性が淵上の身にもありました。タイトル獲得後、地元の鹿児島に戻った際に受けた新たな応援、王者として立場が変わった事等のプレッシャー、その変化は劇的なものがありました。しかしそんな変化の中でも、いつもと変わらぬ姿勢で懸命な練習に取り組めたのも、ジムの仲間のサポートはもちろんのこと、何より、その相手、初防衛戦の相手が尊敬する氏家選手だったからなのだと思います。
今度の試合は初の防衛戦である以上に、氏家福太郎というボクサーとして、人として素晴らしい、本当に尊敬の出来る人間と戦えるというモチベーションが、ある種の初防衛というプレッシャーを取り除いてくれたのかもしれません。試合後のインタビューの中で、淵上は言いっていました、
「チャンピオンとしての意識は持たないといけないんですけど、逆に氏家さんに挑戦するような、そんな気持ちで今回の試合は挑ませてもらいました。」
この初防衛戦、淵上が本当に強かったのは相手がそれに値するボクサーだったからなのだと思いました。氏家選手、本当に有り難うございました!
また、鹿児島から京都などの遠くから、普段から淵上をサポートしてくれている彼の周りの仲間まで、皆さん応援本当に有り難うございました!淵上はこれからも防衛を重ねる事で更に強くなっていくと思います。どうかそんな淵上の応援、何より彼の成長する姿を楽しんで下さい!皆さん、有り難うございました!
リングサイドでの応援に駆けつけて下さった北島三郎さんと日高正人さん。
八王子在住の国民的歌手 北島三郎さんとは、毎年2月3日に行なわれる高尾山薬王院での豆まきの際にご挨拶をさせて頂いています。
日高正人さんは淵上選手の同郷鹿児島県生まれ。いつも淵上選手は、日高さんの歌っている「やじろべえ」を入場曲として颯爽とリング入りしています。
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の6枚以外の写真もUPされています。
◎ダイヤモンドグローブ/第29回ファイティング・スピリット・シリーズ/日本ミドル級タイトルマッチ
◎東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
*野崎選手の試合リポートは明日UPします!
◎八王子中屋ボクシングジム 王者になるまで
八王子中屋ボクシングジム 王者になるまで(携帯版)
◎八王子中屋ボクシングジムの試合風景
八王子中屋ボクシングジムの試合風景(携帯版)
◎八王子中屋ボクシングジムの練習風景
八王子中屋ボクシングジムの練習風景(携帯版)
淵上 誠(日本ミドル級チャンピオン/東洋太平洋ミドル級1位/20戦14勝5KO6敗/八王子中屋)
vs
氏家福太郎(挑戦者 日本同級1位/東洋太平洋ミドル級4位/24戦16勝11KO7敗1分/新日本木村)
結果…8RTKO勝ち
*携帯で写真が全部見られない方は八王子中屋BOXの記事でご覧下さい。
淵上誠VS氏家福太郎 初防衛戦を超えられたモチベーション
2月14日、後楽園ホールで行なわれた日本ミドル級タイトルマッチは、王者の淵上誠が挑戦者同級1位の氏家福太郎選手を3回に左ストレートで倒し、その後はペースを握ったままで8回に左フックを当てた所でレフェリーがストップ、TKO勝利で初防衛に成功しました。
約2年ぶりの再戦でもあった二人の対戦、両者はこの日までそれぞれ王者となる為、自分にとっての必要なものを探し続けていました。
淵上は2年前の4月に破れた2度目の日本タイトル挑戦から3勝2KOと力強く復帰、去年の10月に敵地大阪にて3度目の日本王座に挑戦しました。1回から王者の鈴木哲也選手を圧倒、2回にはこの挑戦まで磨きをかけ続けた左ストレートを叩き込みダウンを奪うと、その後も攻撃の手を緩める事なく攻め続け、6回にロープに相手を詰めた所で何十発ものパンチをまとめレフェリーのストップを呼び込み、念願の新王者となりました。
一方、氏家選手は淵上との日本王座最強挑戦者を決めるトーナメント『最強後楽園』の決勝で破れて以来、3連続KO勝利で復帰。そして去年、再び参加した『最強後楽園』の決勝にて、8戦全勝の大型ホープ胡朋宏選手との対戦で序盤に攻勢に出てきた新鋭をコントロールし、逆転でTKO勝利、大会技能賞も獲得しました。
そうして淵上は攻、氏家選手は知を携え、2年前とは比べ物にならないくらいの実力者となって、この日本王座をかけた舞台に登場したのです。
両者、気持ちのこもった中で始まったタイトルマッチ、淵上はサウスポースタイルからの右リードを巧みに使い分け、ボディに左のストレートを打っていくと、相手の氏家選手は右を突くように、振るうようにしてその距離をつぶそうと前に出てきます。
動き周り、パンチを散らす淵上に対して、単発的な攻撃、静かな動きを見せる氏家選手。そんな好対照ながら淵上の好調を思わせる軽快な姿と氏家選手のいつか何かを繰り出してきそうな姿は、タイトルマッチと呼ぶにふさわしく、そんな雰囲気の中で回は進んで行きました。
そして3回、淵上は右フックからの左ストレートを氏家選手に痛打させると、その後の追撃でダウンを奪います。この攻撃に氏家選手のダメージは明白、淵上はこの回で決めるべく、残りの時間で攻め立てました。しかしあともう一歩の所でこの回終了のゴング。
しかしこの奪ったダウンが、その後の試合展開を決定的にしたのかもしれません。その後は淵上の一方的なペースで進んで行きました。再三左のストレート、フックを見舞わせ、淵上は氏家選手に距離を詰めさせませんでした。あるいはそれ以外の仕掛けを行なおうとしていたかもしれない氏家選手に対し、淵上は左以上にその右リードでそれをはばみました。
そうして迎えた8回、淵上が左ストレート、右フックを氏家選手の顔面に痛打した所でレフェリーが間に入り試合は終了。淵上誠が最高の形で初防衛戦を勝利で飾りました。
今回の初防衛戦に向けて淵上は本当によく練習をこなしていました。
挑戦者として再挑戦、リベンジというものの意味、それに対する思いの強さは淵上自身が誰よりも理解していたのではないでしょうか、彼自身がそうであったからです。
時に、タイトルを獲得するよりも難しいと言われる初防衛戦、そうなる可能性が淵上の身にもありました。タイトル獲得後、地元の鹿児島に戻った際に受けた新たな応援、王者として立場が変わった事等のプレッシャー、その変化は劇的なものがありました。しかしそんな変化の中でも、いつもと変わらぬ姿勢で懸命な練習に取り組めたのも、ジムの仲間のサポートはもちろんのこと、何より、その相手、初防衛戦の相手が尊敬する氏家選手だったからなのだと思います。
今度の試合は初の防衛戦である以上に、氏家福太郎というボクサーとして、人として素晴らしい、本当に尊敬の出来る人間と戦えるというモチベーションが、ある種の初防衛というプレッシャーを取り除いてくれたのかもしれません。試合後のインタビューの中で、淵上は言いっていました、
「チャンピオンとしての意識は持たないといけないんですけど、逆に氏家さんに挑戦するような、そんな気持ちで今回の試合は挑ませてもらいました。」
この初防衛戦、淵上が本当に強かったのは相手がそれに値するボクサーだったからなのだと思いました。氏家選手、本当に有り難うございました!
また、鹿児島から京都などの遠くから、普段から淵上をサポートしてくれている彼の周りの仲間まで、皆さん応援本当に有り難うございました!淵上はこれからも防衛を重ねる事で更に強くなっていくと思います。どうかそんな淵上の応援、何より彼の成長する姿を楽しんで下さい!皆さん、有り難うございました!
リングサイドでの応援に駆けつけて下さった北島三郎さんと日高正人さん。
八王子在住の国民的歌手 北島三郎さんとは、毎年2月3日に行なわれる高尾山薬王院での豆まきの際にご挨拶をさせて頂いています。
日高正人さんは淵上選手の同郷鹿児島県生まれ。いつも淵上選手は、日高さんの歌っている「やじろべえ」を入場曲として颯爽とリング入りしています。
■ 写真提供:こんどうさん
こんどうさんの写真館(下の6枚以外の写真もUPされています。
◎ダイヤモンドグローブ/第29回ファイティング・スピリット・シリーズ/日本ミドル級タイトルマッチ
◎東日本ボクシング協会公式携帯サイトボクシングモバイルの試合速報(有料)にも、試合内容と画像がUPされています。(無料ページもあります)
*野崎選手の試合リポートは明日UPします!
◎八王子中屋ボクシングジム 王者になるまで
八王子中屋ボクシングジム 王者になるまで(携帯版)
◎八王子中屋ボクシングジムの試合風景
八王子中屋ボクシングジムの試合風景(携帯版)
◎八王子中屋ボクシングジムの練習風景
八王子中屋ボクシングジムの練習風景(携帯版)
PR
この記事にコメントする
- ABOUT
八王子中屋ジム 淵上誠選手の情報ブログです!
- 応援して下さる皆様
淵上誠後援会
日野自動車株式会社
株式会社 マキオ
総英株式会社
- カテゴリー
- 最新記事
(03/08)
(02/03)
(02/02)
(01/26)
(12/26)
- 最新コメント
[09/04 Sarah Carlson]
[08/19 Sarah Carlson]
[07/31 Ann Weaver]
[07/05 Ann Weaver]
[06/26 ブランド激安通販 代引き]
- カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
- アクセス解析
- ブログ内検索
- プロフィール
HN:
八王子中屋ジムHP管理人
性別:
非公開
自己紹介:
■掲載した記事・画像・映像を無断で複製・転載・販売することは固くお断り致します。